1 重度認知症患者デイ・ケア料に関する施設基準
(1) 重度認知症患者デイ・ケアを実施するに当たっては、その従事者及び1日当たりの患者数
の限度が次のいずれかであること。ただし、専従者については、重度認知症患者デイ・ケアを実施しない時間帯において、精神科作業療法、精神科ショート・ケア、精神科デイ・ケア、精神科ナイト・ケア及び精神科デイ・ナイト・ケア(以下この項において「精神科作業療法等」という)に従事することは差し支えない。また、重度認知症患者デイ・ケア料と精神科作業療法等の実施日・時間が異なる場合にあっては、精神科作業療法等の専従者として届け出ることは可能である。
ア 精神科医師及び専従する3人の従事者(作業療法士1人、看護師1人及び精神科病棟に
勤務した経験を有する看護師、精神保健福祉士又は公認心理師のいずれか1人)の4人で構成する場合にあっては、患者数が当該従事者4人に対して1日 25 人を限度とする。
イ アに規定する4人で構成される従事者に加えて、精神科医師1人及び専従する3人の従
事者(作業療法士1人、看護師1人及び精神科病棟に勤務した経験を有する看護師、精神保健福祉士又は公認心理師のいずれか1人)の8人で構成する場合にあっては、患者数が当該従事者8人に対し1日 50人を限度とする。
ウ 夜間ケアを実施するに当たっては、アに規定する4人に、アに規定する精神科医師以外
の専従の従事者1人を加えて、5人で従事者を構成する場合にあっては、患者数が当該従事者5人に対し1日25 人を限度とする。
エ 夜間ケアを実施する当たっては、イに規定する8人に、イに規定する精神科医師以外の
専従の従事者2人を加えて、10 人で従事者を構成する場合にあっては、患者数が当該従事者 10人に対し1日50人を限度とする。
(2) 重度認知症患者デイ・ケアを行うにふさわしい専用の施設を有しているものであり、当該
専用施設の広さは、内法による測定で 60 平方メートル以上とし、かつ、患者1人当たりの面積は、内法による測定で 4.0平方メートルを基準とすること。
(3) 平成 26年3月31 日において、現に重度認知症患者デイ・ケア料の届出を行っている保険
医療機関については、当該専用の施設の増築又は全面的な改築を行うまでの間は、(2)の内法の規定を満たしているものとする。
(4) 重度認知症患者デイ・ケアを行うために必要な専用の器械・器具を具備しているものであ
ること。
(5) 平成 31年4月1日から当分の間、以下のいずれかの要件に該当する者を公認心理師とみ
なす。
ア 平成 31 年3月31 日時点で、臨床心理技術者として保険医療機関に従事していた者
イ 公認心理師に係る国家試験の受験資格を有する者
2 届出に関する事項
(1) 重度認知症患者デイ・ケア料の施設基準に係る届出は、別添2の様式47 を用いること。
(2) 重度認知症患者デイ・ケア料の施設基準に係る届出の受理は、医療法第70 条に規定する
精神科を診療科名として標榜している保険医療機関を単位として行うものであること。
(3) 当該治療が行われる専用の施設の配置図及び平面図を添付すること。